あぁルナ稽古場日誌!

出演者による稽古場日誌!ゲストの方も執筆しますよ!

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Matisse~00



海辺の街は激しい雨だった。
「世界は思考の産物よ」女は歌っていた。そのバーのカウンターで僕は一人、歌を聴いていた。雨は街の泥を洗い流し、僕の思い出にこびり付いた濁りもキレイに消してくれそうな気がした。
グラスの氷は融けつづけ、ときおりカランという音がしたりする。その音のずっとずっと奥のほうで、自分の人生が終わる幻が見え、頭をふった。
「どうかしている」とつぶやく。だが、どうかしていない人間などいるのだろうか。
女は歌う。「世界は思考の産物よ」。
雨はバーの外と内、どちらで降っているのだろうか。女は僕の外と内、どちらで歌っているのだろうか。
いつしか冷たい雨が思考を叩きはじめる。目を閉じると、その闇の中でもう女は死んでいた。僕は違う誰かになっている。そして僕はボクを救うことさえ忘れてしまう。闇の片隅では、死体が無数に転がっている。それは僕だ。
目を開けると、歌は終わっていた。勘定をすませ、バーを出る。振り返ると、小さく女の背中が見えた。
…海辺の街は激しい雨だった。雨が世界を打ち続ける。思考の産物はつめたく冷えきっていた。遠い波の音を聴きながら、僕はいつまでも雨を見ていた。

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新宿駅西口小田急前
そこは秋田行き夜行バスの停留場がある。
ギャルチックな女は夜なのにサングラスを掛けてバスを待っている。
バスは到着し、ぞろぞろと人が乗り込む。
女も人混みに紛れて乗り込む。
僕が席に着くと、女が座っていた。
女は僕の隣だった。
「すみません」
と僕は声を掛ける。
予想通り返事は帰ってこなかった。
うるさい
彼女のサングラスはそう語りかけているようだった。
バスは順調にとばし、岩手県の北上でトイレ休憩に入る。
女も降りた。
サングラスはつけたままだ。
声を掛けにくい。
結局僕は彼女と一言も口をきけなかった。
早朝の秋田駅バスターミナルは東京ドーム3個分のだだっ広い駐車場だ。遠くに奥羽山脈が見える。
出迎えの親や子どもたちが東京ドーム3個分のバスターミナルで明るい声を上げている。
女は一人秋田駅のプラットフォームに消えていった。
彼女は、小動物やこどもをみてかわい~と嬌声を挙げる浅はかな女にはなりたくないし、わざとらしく親と手をつないで仲良くしているところを見せびらかす、露骨な女にもなりたくはない。
彼女の黒光りするサングラスは、そう語りかけているようでならなかった。
秋田は今日も曇りだった。

2008.09.09 18:38 URL | 伊藤誠吾 #ZoRFvfBo [ 編集 ]

相変わらすオリジナリティがあるなあ。お肉君の文章は。
もっと長い小説を書いてみろよ。
夜はすること何にもないんだろ?長いの書けよ。
まあ、俺は書けないけどね。
書いたらメールしてください。

最近人気の東野圭吾だっけ?
面白いから読んでみろと稲森にいわれて
「秘密」っての読んだけど、
クソみたいな小説だった。
びっくりしたよ、その人間洞察のあまりの薄っぺらさ加減に吐き気がした。
お菓子みたいな小説だよ、あきれたね。
頭にきて、読み終わった瞬間、速攻ゴミ箱に捨てたよ。
あんな頭が空っぽのティーンエイジャーから金を巻き上げるだけの、嘘っぱちだらけで、
人間の内奥に渦巻く、真の苦悶をまったく描けない、
糞フィクションが売れてんだから、最近の大人はバカばっかだよ。
金儲けだけしてりゃあ、いいってもんじゃないよ。
全員、徴兵されればいいのに。
まあ、俺は金儲けが極端に下手だけどね。
悪かったな、チキショー。

2008.09.10 01:12 URL | NC #- [ 編集 ]

伊藤氏、NC氏ありがとう。

2008.09.12 11:47 URL | DATE #- [ 編集 ]












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